不器用パパの子育て奮闘記

サラリーマンと主夫を「兼業」する中年パパが、小学校と保育園に通う二人の子供と愛犬2頭との奮闘を綴るブログ。

息子からのサプライズ

5年生になって、少しずつ反抗とまでは言わないが、自分の考えを主張しはじめてきている。ときどき私の言うことに反発ともとれるような反応をするようになってきた。

時には、カチンと来ることもあり、諭すつもりが、感情的になってしまう自分がいる。

最近は、2歳の娘に構いっきりで上手く息子と父親の時間を作ることが難しくなっている。それも、少なからず彼へのストレスとなっているのだろう。

お兄ちゃんの使命といえばそれまでだが、だからと言って、そのまま我慢してもらうのも彼にとって酷だ。

また、今の時期は息子の精神的な部分の成長の中で極めて重要な時期だと思っている。

私が息子の歳のころはとても多感で、いろいろな感情が表れては、誰に相談したらいいかわからず、どうしていいかわからず悩んでいた。この子には相談相手がいることを分かってもらいたい。そのために、可能な限り息子と接する時間を作りたい。

 

いつものように娘の体を洗った後、息子を呼んだ。息子はもう一人でお風呂にはいれる歳なので、娘を湯上げすることに注力したいのが本音。でも、息子が一緒にお風呂に入りたがっているのを知っているので、娘をお風呂のなかで遊ばせながら、息子と一緒にお風呂に入るようにしている。

  

「来ないともうパパ出るよ!」といつものように少し声を大きな声で言うと、 いつも返事はするが、表れない。テレビに夢中になると動作がマイナス2倍速になるからだ。今日も、読んでもすぐには来ないので、またテレビかと邪推。

 

 娘の集中が切れる前に、ササっと3分程度で息子を風呂に入れ、3人で脱衣所で体を拭く。

娘は、いつものように、一生懸命私とお兄ちゃんの真似をして、見よう見真似で大きなバスタオルで体を拭く。

 

息子は、先に着替えてリビングへ、私は娘が自分で体を拭き終わるのを待って、気が済んだところですかさず拭き残りの水分を拭きとる。

そして、娘が「本日のパジャマ」を選ぶのを辛抱強く待つ。最近は早くなって2~3分で選んでくれる。

着替えは脱衣所ではしないのが主義、娘は本日のパジャマを抱えてリビングへ。いつもの場所(ソファーの上)で着替える。着替えが終わると、今度はドライヤーで髪を乾かす。

以上が娘の湯上げ作業。

 

すると、息子がおもむろに私のところへ寄ってきた。両手を後ろに回し、何かを持っている様子。

「パパ、目つぶって」

要望に応えて目をつぶる。

「手出して」

左手を差し出すと、手に何かが乗っかるのがわかる。

息子の合図で目をあけると、広げた手の上には紙の包みが乗っている。丁寧にセロハンテープでとめている。表には『パパへ』と書かれていた。

開けてみると、中からプラスチックのキーホルダーが表れた。その日の午後、私が棚を整理していた時に出てきた、工作用のプラ版を使って作ったようだ。

もらったキーホルダーには、私と息子がキャッチボールをする様子の絵が描かれていた。

全く予想をしていなかったので、驚きと感動が同時やってきた。こみあげる涙をこらえて、「ありがとう」と息子の目をみて言い、息子をぎゅっと抱きしめた(家では結構日常的にハグをしている)。

さっき、私が娘とお風呂に入っている間に前に作ったようだ。テレビを見てて来るのが遅くなったと思っていた自分が恥ずかしくなった。

 

息子は今10歳。素直で思いやりのある子に育ってくれている。

つくづく幸せな父親だと思う。